ピンマナー(ネーピードー)

 ピンマナーは今ネーピードーと名前を変えミャンマーの首都になった。話に聞くと広い敷地に役所が点在して、案内板も無く、目的の役所を探すのに一苦労するそうだ。ヤンゴンからは飛行機で行く事も出来るが、空港にはタクシーが無いという話だ。タクシーの代りにバイクタクシーが下りてくる乗客を待っているらしいが、役所に案内するお客さんをバイクで送るわけにも行かず、やむを得ずヤンゴンから来るまで送ることになると、現地を根拠に仕事をしている日本人がぼやいていた。車ンで行くにしても、道路事情が事情で、10時間くらい掛かるらしい。ホテルの建設は急ピッチで行われているらしいが、まだまだ需要を満たすほどのホテルは無く、予約するのが一苦労で、高すぎるという不満も聞いた。私がピンマナーに泊まった時は、まだ単なる地方の中堅都市で、予約無しでも泊まる事が出来たが、今は予約するもの大変だと聞いている。ピンマナーはマンダレーからヤンゴンに車で帰るのにちょうど中間地となる。それで泊まることになった。本当はもう少しヤンゴン寄りの、タウングウに泊まったほうが時間的な割合は良かったのだが、生憎そのころウングーの町は仏教徒とイスラム教徒の紛争中で、町に泊まるのは危険だというので断念して、ピンマナーに泊まることにした。町に着いたのが夕方で、暗くなってからだったので、町の中は余り見てない。それでも印象に残っているのは、そのことが少しショックだったのかもしれない。町に着いたと聞いても、真っ暗で道の両側に薄暗い黄色い灯が点々と見えるだけだった。町に着いたという感覚はまったく無かった。町の中心部まで来て、自家発電のわずかな明かりで商売している店が道路の両脇に見え初めて、やっと町に着いたと認識できた。ホテルに着いて聞くと朝八時から夜8時までは、毎日停電してるという話だった。昼間は全く電気が無いのだ。ついでにこの辺りの名産は何かと聞いてみた。返事はマンゴーと竹で他には何もないと答えがあった。後で聞くと発酵させた竹の子はこの辺の名産らしい。何度か食べる機会があって、食べたが味は悪くない。近くに軍の基地も無く、工場も無い農業の町は停電の時間が長いらしい。それでも時間になるとホテルの中には、ショウ付のナイトクラブがオープンしていた。翌日ヤンゴンに向かって少し走ると道路の右手に近代的な工場が見えた。何の工場か聞くと、ミャンマーで一番大きな金の工場だそうで、昨日、停電していた町の風景と、この工場がどうしても結びつかなかった。 夜に着いて朝早く出発したのでこの街の写真は取ることが出来なかった。  


  

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