パガン


パガンへはヤンゴンから飛行機で約一時間。パガン王朝の都だったところだ。町中にパゴタが点在している。そのパゴタを作るために、近隣の森林から木を切って煉瓦を焼いたために、町の周りが砂漠になったそうで、レバノンと同じことがここでも起きたらしい。自然との共存が如何に大切か思い知らされた。しかしそのスケールの大きさには驚かされる。日本が元寇を受けたころ、パガンも元の攻撃を受け滅亡してしまった。最初は象を先頭にしたビルマ軍が優勢だったらしい。初めて見る象の部隊に混乱した元軍は、一度は敗走したらしい。しかし元の将軍の機転で騎馬戦から、弓の戦いに持ち込み、象は矢を受けるその痛さに堪えかね、ジャングルの中に逃げ込み、その木の枝で振り落とされたビルマ軍に大きな損害が出て、破れてしまった、とマルコポーロの東方見聞録には書いてあった。どの辺りの場所でその戦いがあったのか遺跡は見つからなかったけれど、博物館の屋上から四方の景色を眺めながらその光景を想像すると、あちこちに点在する朽ちたパコタとともに、栄光衰勢の無常観に浸ってしまった。サンセットのクルーズで夕日を眺め、沈み行く夕日に無窮のときの流れを感じるのも、また歴史の中での自分のはかなさを、夕日に映えるパコタの中に投影して考え感傷に浸れるのも、ここならでの経験かもしれない。乗馬の出来る人は馬に乗ってパコタの中を走り回ることも出来る。夕食は川辺のレストランで、ショーを見ながらミャンマー料理を食べるのも一考かと。
パガンに点在するパゴタ群
パゴタの一つ
イラワジ川の中州でのんびりと。揚げたての川魚や
野菜の天ぷらが美味しかった。
パガンの遺跡に向かってナイスショット?
パガンの博物館の庭から見たパゴダ
 乗馬でパゴタを回らせてくれたが、
何もサポートはしてくれない。
突然走り出したりで少し怖かった。
家内工業の漆をぬる家の風景
その家庭、日本政府が羨む子沢山の家庭。
パガンの竹の工場で働く女の子達、ここで作られた
器に漆が塗られて、パガンの漆製品として売られる

   

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